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【浴室・洗面所・トイレの基礎講座】おしゃれなサニタリースペースに!!

サニタリースペースの考え方

 

キッチンに次いで気になるところがお風呂や洗面所、トイレなどのサニタリーです。しかし、家族みんなが毎日使うところだけに、使いがってのほか、手入れのしやすさや安全性も考えて快適な空間しましょう。

 

 

浴室のプランの基礎講座

浴室の最もベーシックな広さは大まかに分けて3タイプです。同じ広さでも、窓のスタイルや高さ、浴槽やタイルの色、洗面脱衣室との間仕切りの仕方などによって、仕上がりの雰囲気が大きく違います。

 

中でも窓のとり方は、隣家や前庭とも密接な関係があるので、採光や通風、プライバシーの確保などトータルに検討することが重要です。タイルのサイズは、コンパクトな浴室では15cm角以下、ある程度広さがあるなら20cm以上が目安ですが、最近ではお手入れの関係からタイルではない壁が主流になりつつあります。。棚は、手入れのしやすさも考えて選んでください。

 

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浴室のタイプ別特徴

お風呂を選ぶ際に最初に考えるべきポイントは、お風呂のサイズです。一般的な住宅では、1坪タイプのお風呂が採用されることが多いです。これは、湯船に足を伸ばすのに十分な広さがあるため、多くの人に適しています。ただし、お風呂のサイズは個人の好みに合わせて選ぶこともできます。例えば、1616サイズのお風呂は、足を伸ばすのに充分な広さがあり、多くの人に好まれます。一方で、1620サイズや1.25坪タイプのお風呂は、さらに広いスペースを提供しますが、掃除や水垢の問題が発生する可能性もあるため、個人の生活スタイルに合わせて選びましょう。

0.75坪タイプ

間口1m20mまでの浴槽が入りますが、その場合はバス水栓は壁づけにしましょう。洗い場を広くとるには、エプロンはリムから垂直に立ち上げたり、エプロンつきの浴槽にするのがおすすめ。出窓にすれば、グンと広がりが演出できます。

1坪タイプ

今や浴室の主流になっている広さが1坪のプランです。浴槽は間口1m60mまで入りますが、その場合はバス水栓は壁づけにしたほうが良いでしょう。浴室の奥行きが0.75坪タイプと同じなので、浴槽の奥行きを80m以下のものにするなど洗い場を広くとる工夫もよいでしょう。

1.25坪タイプ

間口は1坪タイプと同じでも、奥行きがあるので、洗い場もゆったり。個性的なタイルを使ったり、浴槽回りにデッキを設けるなどインテリアも楽しめます。デッキタイプのバス水栓なら浴槽は間口1m40mサイズを選びましょう。

 

浴室の選び方のポイント

  

断熱性能の重要性

お風呂場で最も重要なポイントの一つは断熱性能です。断熱性が不十分な場合、高温や低温の環境でお風呂に入ることが命にかかわるリスクを高めます。高齢者にとっても、ヒートショックや高熱による健康リスクが増加します。消費者庁の統計によれば、寒冷な時期にお風呂に入ることが多いため、ヒートショックが発生しやすいとされています。

 

断熱性能を高めることで、お風呂場内の温度を安定させ、快適に入浴できます。断熱等級6や7の設備を選ぶことをおすすめしますが、適切な運用も大切です。お風呂に入る前に室内を温め、温度差を最小限に抑えるよう心がけましょう。

 

掃除の手間を減らす設備

お風呂場の設備選びで後悔しないためには、掃除の手間を減らすことも重要です。以下は掃除に関連するポイントです。

浴槽の素材

FRPよりも人工大理石が汚れがつきにくく、傷がつきにくいため、掃除が楽です。

壁の素材

樹脂系の素材は傷がつきやすく、汚れが取りにくいことがあります。ホーローの壁は汚れがつきにくいためおすすめです。

コーキング

目地にカビが生えたりすることがあるため、コーキングのない設備を選ぶか、メーカーによってはカビに強いコーキングを選ぶことができます。

床の素材

無垢の床は水が染み込みやすく、汚れが取りにくいため、避けることをおすすめします。これらの設備を選ぶことで、掃除の手間を減らし、生活のストレスを軽減することができます。

 

設備の使い方を理解する

設備選びだけでなく、設備の使い方も重要です。例えば、断熱性が高い家を建てたとしても、窓を開けて換気をすることで外気を取り入れると、温度差が生じてヒートショックのリスクが高まります。お風呂を入る前に、室内を温かく保つための工夫も大切です。

  

1.サイズとレイアウト

まずは浴室のサイズとレイアウトを検討する必要があります。浴室の広さに応じて、床やシャワールーム、洗面台などの設備を配置することが重要です。天井の仕上げ材なども考慮し、空間を最大限に活用できるようにレイアウトを決定しましょう。

1.スペスの計測

浴室の広さを正確に測定し、設置可能な設備の大きさを確認することが必要です。 特に浴室やシャワースペースなどは、大きさや形状によっては設置できない場合があるため、事前に計測を行い、設置可能なサイズを検討することが重要です。

2.動線の確保

浴室のレイアウトを決定する際には、動線を決めることが大切です。 つまり、浴室内での移動や設備の利用時に、スムーズに動けるようにすることが必要です。例えば、シャワーから出た後にタオルを取りに行く場合など、必要な動作がスムーズにできるように、設備の配置を決めましょう。

3.収納スペースの確保

浴室には、シャンプーやボディーソープなどのアイテムやタオルなどの収納スペースが必要です。そのため、洗面台やシャワールームなどの設備の周辺に、収納スペースを設置することが重要です。

4. 天井や壁の高さ

浴室の天井や壁の高さによって、圧迫感や開放感が異なります。天井が低い場合には、圧迫感を減らすために、明るい色や照明などで広がり感を演出しましょう。また、壁の高さによっては、湿気が壁に付着しやすいため、高さを設定する場合には、湿気対策もしっかりと検討しましょう。換気機能が低下している場合は、カビや菌の発生が進む場合があります。 一般的には、2.3~2.5メートル程度の高さが適切です。

 

以上の点を考慮して、自分に合った浴室のレイアウトを決定することが重要です。また、専門家のアドバイスを仰ぐことで、より適切なレイアウトを決定することができます。

 

2.素材とデザイン

素材の色や質感なども、浴室全体の雰囲気を決める上で非常に重要な要素です。浴室の素材とデザインは、耐久性やメンテナンス性、美観性などの要素を考慮して選択する必要があります。 以下に、素材とデザインのそれぞれについて詳しく解説します。

 

【素材】
お風呂の材質も重要なポイントです。一般的に、FRP(繊維強化プラスチック)や放浪(有機ガラスのコーティング)が使用されます。FRPは手頃な価格で、防水性がありますが、定期的な塗装が必要で、表面の強度がそれほど高くありません。一方、放浪は釉薬を塗って焼かれたもので、表面が強固で傷つきにくい特徴があります。しかし、値段が高めであることや、傷ついた場合の修繕が難しいことがあります。選択肢の中から自分のニーズに合った材質を選びましょう。

タイル

タイルは美観性や耐久性に優れ、カラーバリエーションも豊富です。カビの発生確率が高いため、こまめな掃除が必要です。

セラミック

セラミックは美観性や耐久性に優れ、熱や湿気にも強いため、浴室の壁や床、洗面台などに利用されます。また、汚れがつきにくく、メンテナンスがしやすいのも大きな特徴です。

アクリル

アクリルは軽くて丈夫で、断熱性に優れているため、浴室やシャワースペースなどに利用されます。汚れがつきにくく、滑りにくい素材でもあるため、安全性にも優れています。ただし、傷がつきやすく、熱に弱いため、適切な取り扱いが必要です。

ステンレス

ステンレスは錆びにくく、汚れがつきにくいため、浴室の洗面台や蛇口、排水口などに利用されます。また、耐久性に優れているため、長期的な使用にも向いています。

 

【デザイン】

モノトーン

モノトーンデザインは、シンプルで清潔感があり、落ち着いた雰囲気を演出することができます。また、カラーバリエーションが少ないため、素材選びによって雰囲気を変えることもできます。

ナチュラル

ナチュラルデザインは、木材や石材を使ったデザインが主流で、自然な雰囲気を演出することができます。また、温かみがあるため、リラックス効果が期待できます。

 

3.機能性

浴室の機能性も重要なポイントです。機能的な設備を必要に応じて選ぶことが大切です。

水圧や水量

水圧やシャワールームなどの設備の水圧や水量は、使用感に直接影響するため、選ぶ際には確認が必要です。 特に水圧が弱い場合や、水量が少ない場合には、何らかの措置が必要です。

温度調整

浴室の設備には、温度機能が付いているものが多いですが、その機能が正確に調整かつスムーズに動作することが必要です。また、温度がしやすく、温度が安定しているものを選ぶことで、快適に使用することができます。

換気

浴室は湿気がたまりやすいため、換気機能が必要です。換気機能がない場合は、カビや菌の発生などがスムーズになります。換気機能のある設備を選ぶことで、湿気をしっかりと排出します。

排水機能

浴室の排水機能は、スムーズな排水ができることが必要です。排水機能が悪い場合は、水がたまり、汚れがたまりやすくなります。排水機能が十分に必要な設備を選ぶことが大切です。

機能

浴室にはシャンプーやボディーソープなどのアイテムや、タオルなどを収納する収納スペースが必要です。

 

以上の点を考慮して、浴室の機能性を選ぶことが大切です。

 

4.メンテナンス性

浴室は、湿気や水分などによる劣化や汚れが発生しやすい場所です。そのため、メンテナンス性に優れた素材や設備を選ぶことが大切です。デザインすることも、長期的な利用において重要なポイントです。 以下に、メンテナンス性に関するポイントを詳しく解説します。

カビや汚れの発生 

浴室は湿度が高いため、カビや汚れが発生しやすい場所です。 特に、室内シャワーや排水溝など、水がたまりやすい場所には、カビや汚れが発生しやすくなりますメンテナンス性を重視する場合には、湿気に強く、汚れがつきにくい素材を選ぶことが重要です。

掃除のしやすさ 

浴室の設備は使用頻度が高いため、掃除がしやすいことが必要です。掃除がしにくい場合は、汚れがたまりやすく、カビや菌の繁殖が進むため、清潔に保つ掃除がしやすく、汚れがつきにくい設備を選ぶことで、メンテナンス性を高めることができます。

傷や変色の発生 

浴室の設備は使用頻度が高いため、傷や変色が発生しやすくなります。 特に、乳頭や床など、水に長時間浸かる部分には、傷や変色が発生しやすいメンテナンス性を損なう場合には、傷や変色に強い素材を選ぶことが必要です。

メンテナンス方法の確認 

浴室の設備には適切なメンテナンス方法があります。素材や形状によって、メンテナンス方法が異なるため、使用前に取扱説明書を確認し、適切なメンテナンス方法を行うことが大切です。

 

以上のように、浴室のメンテナンス性を高めるためには、素材の選択や形状、メンテナンス方法などをレンダリングする必要があります。

 

5.安全性

最後に、浴室の安全性も満たす必要があります。滑りにくい床材や手すりの設置、防水処理など、浴室での事故を防止するための対策をしっかりと行うことが必要です。 以下に、浴室の安全性に関するポイントを詳しく解説します。

滑り止め処理 

浴室の足元は非常に滑りやすいため、滑り止め処理を採用するべきです。 滑り止め処理は、足の裏との摩擦係数を上げ、安定した歩行想定のため必要な施設です。

手すりの設置 

浴室内には手すりを設置することで、転倒を防止することができます。 特に、乳児やシャワー室内には、手すりを設置することで、安定した姿勢で入浴することができます手すりは、適切な場所に設置することで、安全性を高めることができます。

ドアの開閉方向の確認 

浴室のドアは開閉方向によっては、落下の危険があるため、注意が必要です。 特に、入口やシャワー室内での開閉方向には、注意が必要です。向きによっては、手すりやポールの設置が必要な場合があります。

適度な温度管理 

浴槽内の温度管理は、熱中症や脱水症状などのリスクがあるため、十分な注意が必要です。 特に、高温多湿な環境下では、水分補給や温度管理に注意することが必要です。

適切な電気配線 

浴室には電気製品を使用する場合がありますが、電気配線には注意が必要です。方法や、防水コンセントの使用など、安全な電気配線を行うことが重要です。

以上のように、浴室の安全性には様々な要素があります。

 

壁のデザインと断熱性を考慮する

 

ユニットバスの壁のデザインは、お風呂の雰囲気に影響を与えます。多くのメーカーでは、壁パネルにさまざまな柄や色を提供しており、好みに合わせて選ぶことができます。また、断熱性も重要な要素です。お風呂の壁や床に断熱材を使用することで、お風呂内の温度を保ちやすくなります。断熱性のあるお風呂を選ぶことで、快適なバスタイムを楽しむことができます。

 

オプションについて

最後に、ユニットバスにはさまざまなオプションが用意されていますが、必要なものを選ぶことが重要です。例えば、ジェットバスや浴室テレビ、リストサウナ、レインシャワーなどのオプションがありますが、これらは必ずしも必要ではありません。個人の生活スタイルや好みに合わせて、本当に必要なオプションを選びましょう。

 

 

 

洗面所・洗面台のプランの基礎講座

 

洗顔・歯磨きから、洗髪、洗濯、脱衣などなど、洗面脱衣室には、いろいろな用途があります。プランづくりにあたって、家族の人数や使用目的、収納したいものをはっきりさせておくことがとても重要です。たとえば、家族が多いなら洗面化粧台は2人並んで使えるツインボウルタイプにるなどが良いでしょう。使われ方によって、必要な広さも違ってくので慎重に検討しましょう。コンパクトな空間では、収納も空間を立体的に生かすように工夫しましょう。洗濯機は折り戸かロールスクリーンで目隠しすれば、インテリア的にもすっきりします。しかし、湿気がたまりやすくカビなどの発生の心配もあるので、換気は十分に行いましょう。

 

お風呂は案外危ないところ

「お風呂で転んでケガをした」、時々耳にする話ですね。お風呂は、立ち上がる・しゃがむ・またぐ等の上下運動の多い場所。また、段差が多く滑りやすいので、お年寄りの転倒事故が起こりやすい所です。お風呂は、できるだけ広くゆったりとつくる。そうすれば入浴が楽しめるだけでなく、入浴中の動作や移動も楽にでき、安全です。

 

片足立ちがお風呂で一番危険な姿勢。浴槽の高さが床から40センチ前後で半埋め込み式だと安定した姿勢で無理なくまたげ、楽に出入りできるといわれます。さらに、浴槽とおなじ高さの腰掛けを用意し、いったん腰掛けてから浴槽に出入りするようにしておくと、体が安定し高齢者や妊娠している人にも安心です。足から静かにお湯につかり、体を徐々にならしながら入れば、血圧が急に上がるのを避けることができます。また、浴槽の底や床を滑りにくい材質にする事、つまずかないようにお風呂場の道具は1ヶ所に集め不要なものは置かないこと等も大切です。

 

湿気対策も忘れずに

水蒸気の大きさは、なんと雨粒の250万分の1ミリです。こんなに小さい水蒸気は、防水施工程度ではすいすいと通り抜けてしまいます。躯体内空間へと入り、腐れの原因にもなりかねません。お風呂には、防湿施工が必要です。

 

水蒸気のことだけを考えるとユニットバスが一番無難ですが、それでは何となく味気ない気がしませんか。お風呂は1日の疲れを癒すくつろぎの場所。好きなタイルを貼ってみたり、浴槽にこだわったりしたいもの。防湿シートを隙間なく貼る等、防湿施工さえしっかりすれば、自由にデザインできます。

 

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洗面所のタイプ別特徴

1坪タイプ

洗面化粧台に並べて洗濯機を設置し、入り口のドアのサイドに奥行きの浅い収納スペースをビルトインされています。コンパクトでも洗面脱衣室に必要な機能を盛り込んだ安価なプランです。設置する洗濯機のサイズをチェックしておきましょう。

 

1.25坪タイプ

タオルや着がえ、洗剤のストックなどをたくさん収納したいなら、このくらいのスペースが必要でしょう4人家族以上におすすめです。洗面ボウルの両サイドにたつぷりの収納をつくることができます。この場合も、壁面を立体的に活用することがポイントです。

 

1.5坪タイプ

洗面脱衣室とトイレをワンルームにしたプランです。別々につくるよりずっと広がりが生まれます。海外などでよくみられるタイプです。日本ではこれまであまり人気がなかったのですが、最近では徐々に増えつつあります。洗面化粧台の横に洗濯機が設置でき、収納スペースもたっぷりとることができます。便器と洗面ボウルのカラーを統一することをお勧めします。

 

洗面所の一工夫

梅雨の時期には、ついつい洗濯物を家の中に干してしまいがちです。また、共稼ぎの場合は、夜遅くなったり、留守の間に雨が降った時の事等を考え、家の中に干している家庭も多いようですが、洗濯物から出る湿気を忘れていませんか。案外気楽に考えていますが、その水蒸気量は半端でなく、窓面での結露の原因になったりします。また、洗濯物がぶらぶら下がっているのは見た目にもとても鬱陶しく、生活上も不便と言えるでしょう。

 

予め洗濯物を干す場所を決めておけば問題は解決します。天井や壁から躯体内空間に湿気が入っていかないように防湿施工し、熱交換型の換気扇を取り付けます。専用の乾燥室を設けても結構ですが、洗面・脱衣室と兼用する方が合理的です。さらに、小型の温水パネルヒーター等を1台付ければ、冬でも早く乾き、脱衣時の寒さも防げ一石二鳥。少し広めであれば、衣服の脱ぎ着や介護も楽にできます。

 

洗面台はシンプルに体裁よく設える

洗面所と脱衣室を分けて取る場合は、洗面所をわざわざドアで区画する必要はありません。2階に取る洗面所の多くは、廊下のアルコーブ(落ち着きのある拠り所となるような場所)等に洗面台を置く程度で十分です。この場合、既成のユニット化された洗面台は取って付けたようになりがち。洗面台や鏡等をシンプルに付けるだけの方が違和感がありません。

 

毎日必ず何回か使う洗面所。洗面台の高さや蛇口の水栓の使い易さも重要です。背の高い人の場合、既製の洗面化粧台では低すぎて使いにくいことがあります。水栓は、ひねるタイプよりレバータイプの方が、力がいらず簡単に操作でき、高齢者や子どもでも楽に使えます。

 

 

トイレ・便器のプランの基礎講座

今や一家に2ヵ所のトイレが一般的です。最近では、マンションでもそのような物件が出てきました。トイレのプランニングの際は、どんな使われ方をするのかを考えて、設置場所や広さを決めましょう。たとえば、お客さまも使うなら、リビングや玄関から行きやすい場所にして、ちょっと広めにしたほうが良いでしょう。手洗いカウンターや鏡を設置すれば、化粧直しや身づくろいにとても使い勝手が良いでしょう。トイレは、清潔で気持ちよく使えることがいちばんです。内装や設備機器は、手入れのしやすいタイプを選び、風通しのよい窓や換気扇を設置するなど、湿気やにおいのカットに気を使ってください。

 

便器の種類

トイレにはいくつかの種類があります。その中で大きく分けて以下の2つのカテゴリーに分類されます。

1. 一体型トイレ

一体型トイレは、便器、タンク、便座などが一体になった形状です。このトイレは外観が統一感があり、掃除の手間が比較的少ないというメリットがあります。しかし、一つの部品が壊れた場合、全体を交換する必要があることや、部品が廃盤になった場合に交換コストが高くなる可能性があります。

2. 分離型トイレ

分離型トイレは、便器、タンク、便座が別々になっているタイプです。このトイレは、便座のみを交換すれば良いため、メンテナンスコストを抑えられます。しかし、掃除の手間が増えることや、一体型トイレに比べて外観がすっきりしないことがデメリットです。

タンクの有無

さらに、トイレにはタンクの有無で分類されることもあります。

タンク付きトイレ

タンクがあるトイレは、水道から水をためておき、その水を使ってトイレを流す方式です。水圧が安定し、停電時にも使用可能です。価格は多様で、安価なものから高価なものまで存在します。

タンクレストイレ

タンクがないトイレは、水道直圧で水を流すため、シンプルなデザインが特徴です。タンクがない分、トイレの奥行きが短く、スペースを節約できる利点がありますが、停電時には使用が制限されることがあります。

 

トイレのタイプ別特徴

80×150~170 cm

幅が半間のベーシックなトイレです。限られた間口でも快適に使うには便器を手洗いつきにするか省スペース設計の手洗い器を選ぶことが必要でしょう。壁に埋め込めるタイプのほか、奥行きの浅いカウンタータイプもあるのでよく検討しましょう。

165~170×125 cm

便器と小便器の間に小壁をつくり、ワンルームの広がりと各ゾーンの独立性を高めたプランです。男性の家族やお客さまが多いなら、小便器を設置したプランにすれば床の汚れも軽減でき、毎日の掃除も簡単にできます。

 

トイレは、シンプルが一番

設計の打ち合わせでの一こま、「トイレはウォシュレットにしときましたが、よろしいでしょうか」「はい、結構です」設計者もユーザーも何の疑間もなく選んでいます。最近流行の多機能便座、多い物では10前後の機能が付いていて、中にはワイヤレスリモコン付きのものもあるようです。

 

ところが、実際にはほとんど使わない機能がありませんか。「せっかく新築するんだから」、この心理もわからなくはありません。しかし、今までなくて済んでいたものは、本当はいらないものかもしれません。同じお金をかけるなら、サイホン式で節水性のアップした便器にする等、本体そのもののグレードを上げます。

 

便座は、水の張っている面積が広いほど上等で、汚れの付着や臭いも抑えられます。抗菌便座は、有機系抗菌剤で処理されたタイプではなく、銀イオンの持つ抗菌性を応用した(無機系抗菌剤処理)タイプの方が、体に安心で効果も長持ちします。銀は、古くから食器や貨幣等の素材としても使われてきた安全性の高い金属です。

 

トイレの収納について

トイレの設計において、収納は重要な要素の一つです。適切な収納スペースを考えることで、トイレが快適な空間となります。以下は収納に関するポイントです。

 

収納の高さ

収納スペースの高さは使いやすさに影響します。高すぎる位置に収納があると、取り出しにくくなります。逆に低すぎる位置にあると、ペーパーや洗剤が濡れたりする可能性があります。適切な高さを考えましょう。

 

ストックの確保

トイレットペーパーや芳香剤、女性製品などのストックは、掃除や日常の使用に必要です。収納スペースにこれらを考慮し、適切に収納できるかどうかを確認しましょう。

 

メーカー提案の収納例

メーカーはさまざまな収納の提案をしています。例えば、角に収納できるタイプや棚を設置できるタイプなどがあります。機能性を考えつつ、収納を選ぶことが大切です。

 

トイレの内装と清潔さ

トイレの内装は清潔さに大きな影響を与えます。清潔さを保つために以下の点に気を付けましょう。

 

床の選択

床材が強すぎると汚れが目立たず、清潔さが保ちにくくなります。逆に黒すぎると汚れが目立たず、清掃が難しくなります。適切な床材を選びましょう。

 

掃除用具の収納

掃除用具を置く場所も考慮しましょう。洗剤やブラシを収納できる場所を確保し、清潔さを保ちましょう。

 

清潔な水回り

トイレや洗面所、キッチンなどの水回りは清潔であるべきです。清潔さを保つために、汚れが目立ちにくい素材やカラーを選ぶことが重要です。

 

 

トイレ選びのポイント

1. 掃除の配慮

掃除はトイレの衛生維持に欠かせない要素です。以下のポイントに注意しましょう。

  • 一体型のトイレは隙間が少なく、掃除がしやすいです。
  • シンプルなデザインのトイレは掃除の手間を減らします。
  • リフトアップ式の便座は掃除しやすいタイプです。

 

2. 換気扇の設置

トイレ内の換気は匂いの問題を解決するために重要です。以下のことに留意しましょう:

  • 換気扇をトイレの出口に設置し、匂いが他の部屋に広がらないようにしましょう。
  • 換気扇のメンテナンスを定期的に行い、機能を維持しましょう。
  • 換気扇の配置に注意し、効果的な換気を実現しましょう。

 

3. 手洗い場の配置

トイレに手洗い場を設置するかどうかは検討が必要です。以下のことを考えましょう。

  • 手洗い場の配置は間取りや予算に影響します。選択肢を検討しましょう。
  • トイレと手洗い場を一体化させるか、別々に配置するかを検討し、使いやすい環境を作りましょう。
  • 手洗い場は清潔で使いやすいものを選びましょう。

 

4. タオル掛けの設置

タオル掛けの配置は快適さを左右します。以下のポイントを考慮しましょう。

  • タオル掛けの位置が狭すぎると、タオルが壁に触れて汚れやすくなります。
  • タオル掛けの幅や奥行きを適切に設定し、タオルを清潔に保ちましょう。

 

5. 収納スペースの確保

トイレ周りには必要なアイテムを収納できるスペースを確保しましょう。以下のことに留意しましょう。

  • 収納スペースはトイレットペーパーや洗剤などのアイテムを収納するために必要です。
  • 収納スペースの位置やデザインを検討し、使い勝手を向上させましょう。

 

6. 窓の配置

窓は自然光や通気を取り入れるために重要です。以下のことを考慮しましょう。トイレに窓を設置するかどうかは好みや設計により異なります。窓があると自然光が差し込み、換気も効果的に行えます。ただし、窓の設置にはコストがかかるため、家族の好みや予算に合わせて検討しましょう。

  • 窓の配置はプライバシーと通気を両立させる必要があります。
  • 窓からの風景や日光を楽しめるような配置を選びましょう。
  • 窓のサイズやスタイルをトイレのデザインに合わせて検討しましょう。

 

7. デザインと予算のバランス
  • トイレのデザインは美しさだけでなく、機能性も考慮しましょう。
  • 予算内で満足のいくトイレを選び、無駄な費用をかけないようにしましょう。

 

8. 換気扇の重要性

トイレの換気は、快適な空間を維持するために重要です。換気口と排気口を適切に設置し、空気の循環を確保しましょう。自然吸気口と排気口が別々になっている場合、トイレ内の匂いが他の部屋に広がる可能性があるため、注意が必要です。

  • トイレの換気扇は匂いを外に排出するために重要です。
  • 適切な位置に設置し、定期的なメンテナンスを行いましょう。

 

9.2階にトイレを設けるか考える
  • 2階にトイレを設置するかどうかは家族構成や利便性に関わります。
  • 2階にトイレがあると夜中に下りる手間が省けますが、コストもかかります。家族の人数や生活スタイルに合わせて検討しましょう。

 

10.トイレの大きさ
  • トイレの大きさは間取りによって制約されることがあります。
  • タンクレスのトイレは奥行きが少なく、狭いスペースに適していますが、コストが高くなることもあります。
  • タイルやビニールクロスを使って、掃除しやすいような仕様に工夫しましょう。

 

11.素材の選択
  • トイレの素材は汚れにくさや掃除のしやすさに影響します。
  • 最近ではアクアセラミックやセフィロンテクトなど、汚れが落ちやすいコーティングが施された素材があります。
  • 有機ガラス系樹脂のトイレも掃除がしやすい特長がありますが、注意が必要です。

 

12.タオル掛けの位置
  • タオル掛けの位置も考慮しましょう。
  • 飛び散りやすい場所にはビニールクロスやタイルを使用し、掃除しやすくしましょう。
  • タオル掛けの高さや配置に注意し、使い勝手を良くしましょう。

 

13.匂いの対策

トイレの壁材料には、匂いが抜けにくいものと抜けやすいものがあります。ビニールクロスなどは匂いが抜けにくいため、トイレの特有の匂いが気になる場合には適しています。

  • トイレの匂いは避けたいものですが、トイレには匂いがこもりやすい場合もあります。
  • 匂いがこもりにくい素材やクロスを選ぶことで、快適なトイレ空間を実現しましょう。

 

14.収納スペースを考慮する

トイレ周りに収納スペースを確保することで、トイレットペーパーや掃除用具などを収納できます。壁の中に埋め込み式の収納を作ることで、スペースを有効活用できます。ただし、収納スペースを設置する際には、壁の構造を確認し、施工の難しさを考慮しましょう。

 

これらのポイントを考慮することで、後悔しないトイレの選択が可能です。家づくりにおいて、トイレの設備やデザインに時間をかけることは、快適な生活を築く一助となるでしょう。ぜひ参考にして、理想のトイレ空間を実現してください。

※記事内には「PR」の宣伝活動および、アフィリエイト広告が含まれております。

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