変動金利を進める業者は危険です!!
金利が上がると破たんする…【変動金利】
「ウチの提携ローンならどこよりも金利が低いです!!」「あなたの収入なら、こんなローンは全然問題ないですよ!!」「いまの家賃程度の負担で買えますよ!!」そんなあまいことばに乗せられて契約してしまうと、「こんなはずでは」ということになりかねません。よく調べてみれば、ほかにもっと有利なローンがめった、確かに当初の返済額は少ないけれど、何年かすると返済額が増えることがわかったなどという問題が起こりがちです。
極論すれば、不動産会社は売れば勝ち、その後のことには関心がないのが現実です。欠陥住宅については、最近は法律が厳しくなっているので、それなりに対応しますが、ローンの延滞や破たんなどには目も向けてくれません。それだけに、事前にしっかりと住宅ローンの勉強をしておく必要があるのですが、残念ながら、多くの方は住宅選びに向けるエネルギーの何分の一もローン選びに向けていないのが現実です。せめて半分でもエネルギーを割いていれば防げた事故が多いものです。
住宅ローンを利用してマイホームを買った人の36.6%の人が、「住宅・販売事業者からの情報」をもとに利用する住宅ローンを決めています。それで結果的によかったという方もいるでしょうが、あとで後悔したり、困った状態に陥ってしまう大が少なくないのが現実です。
金利のタイプによってリスクは異なる!!
住宅ローンを選ぶときに最も重要なことは、ローンにはいくつかの金利タイプがあり、それによって金利水準、金利上昇時のリスクが違ってくるということです。これを理解していないと、あとで後悔することとなります。現実には、借りる際の金利水準に関心を向けている人が多いのですが、金利か低いローンが必ずしもいいローンとは限りません。金利が低いローンには低いなりの理由があります。金利の低いローンは、金利上昇リスクを利用者に預けることによって、金利を低く設定しているのです。逆に、金利の高いローンは、金融機関が金利上昇リスクを解消するためにコストを負担しているので、金利が高くなっています。全期問圃定金利型は、返済中に市中の金利が上がっても、ローンの金利は変わらず、返済額も変わりません。住宅ローン利用者から見ると安全性が極めて高いわけですが、その分金利が高くなってしまいます。
突然やってくる返済額アップ【変動金利のリスク】
これに対して、変動金利型や固定期間選択型の固定期間の短いタイプは、金利引きドげで実質金利1%以下で利用できますが、借入後に金利が上がると、返済額も増え、家計に大きく影響を与えることになります。金利上昇のリスクが非常に大きいのです。それを何も知らずに契約すると、あるとき、金融機関から、「あなたのローン金利は○月から○%になり、返済額は毎月○万円になります」といった通知が来たりします。それも、月額にすると2万円、3万円と増えてしまうことがあります。そのときになって気づいても取り返しはつきません。ローン契約書にはシッカリとそうした点が書き込まれています。誰の責任でもない、利用者自身の責任と言わざるを得ません。誰にも責任を押しつけることはできません。あくまでも自己責任なのです。ですから、住宅ローンも物件選びと同様に、しっかりと吟味する必要があるのです。
将来は収入も増えるので、十分にリスクを許容できるという人なら変動金利型でもいいかもしれません。そうでなければ、多少金利が高くても全期間固定金利型にするのが安心ということです。実際の利用状況をみると、当分は低金利が続くという見方から、2016年度に比べて17年度には変動金利型を利用する人が格段に増えています。しかし、中長期的にみれば金利上昇の可能性もあります。住宅ローン返済は20年、30年と続きますから今後は変動金利型利用者が減少、全期問岡定金利型を利用する人が増えるのではないでしょうか。