土地・敷地の状況を確認して契約しましょう！！【重要事項】
注文住宅家づくりのための土地探し･土地選びでは､周辺の環境と同様に、土地・敷地自体の状況をしっかりと具体的に把握し、問題がないかどうかを確認しましょう。
注文住宅の第一歩は土地の取得です。日照、通風、前面道路の状況、隣接地の状況、敷地の形状や地形、広さ、地盤の状況、法規制の状況などの様々な観点から、慎重に検討を行う必要があります。土地選びに失敗しては大変なことになります。いくら立派な注文住宅を建てても、その家が建っている土地に問題があると意味がありません。
初めて家を建てる方が、土地の状況を見ただけで、的確に判断・検討することは、そう簡単なことではないでしょう。できれば、この最終的な土地選びの時点で、信頼できる設計や施工の専門家、あるいは不動産の専門家に、現地に同行してもらい、プロの目で敷地を確認してもらうことをおすすめします。また、土地の地盤条件は、実は土地選びのキーポイントになる重要なポイントなのです。もちろん、軟弱な地盤であっても、地盤改良や基礎の形式によって、安全な住宅を建てることはできますが、各地の地震被害の事例を見ても、軟弱地盤の地域での被害が圧倒的に大きいので注意が必要です。
よい評価の土地ほど価格は高くなるのは当たり前のことです。ですから、予算面からみて、ある意味での割り切りが必要なケースも多いことを理解の上、土地選びの際には、周辺環境のチェックリストしてみてください。
土地の契約 難しそうな『重要事項説明』！？
実は、土地を買う場合には、こうした土地の物理的な条件以外に、土地の権利関係、私道負担の状況、取引条件などを明確にするために重要事項説明書があります。しかし、一般の方がこれらの事項を調査することはとても困難で、また、取引条件についても十分な知識を持っていないのが実情でしょう。そこで、契約の前に、不動産取引に関する専門家としての宅地建物収引士が、仲介を行い、売り主・買い主双方の意向を調整した上で、重要事項の説明を行います。
重要事項説明は、すごく難しい話に思えますが、いずれも、土地の売買契約を問違いなく実行するために不可欠な説明です。この内容を契約の前に、仲介を行う不動産屋さん（宅建業者）の取引士からしっかりと説明を受けて、わからないところがあれば事前に質問し、疑問点をなくしてから契約にのぞむことが大切です。中には契約当日に、この重要事項説明を行う不動産仲介業者のいますが、これは事前に説明する必要があるの、そのような不動産仲介業者は信頼できない業者と言ってよいでしょう。
また、こうした専門的な説明は、その場で理解できないことも多いので、できれば契約の10日～1週問ほど前には、説明を受けておいたほうがいいでしょう。なお、重要事項の説明で、その土地の権利や内容はほぼ明らかになりますが、できれば、役所や所轄官庁で登記節騰本を取り寄せて、売り主が登記簿の所有者であるかどうかとか、乙区に抵当惟などの所有権を制約する権利がついていないかどうかなどの確認をしておけば安心です。
敷地と間取り
間取りを検討し始めると、つい建物内部だけを考えがちですが、生活は家のなかだけで完結するものでなく、道路や庭、アプローチといった外部とのかかわりのなかで営まれるものです。間取りに直接かかわってくる外的要因も、あらかじめ整理しておきましよう。
建物と余白
建物のかたちを敷地に配置することは、同時に、敷地に余白をのこすことでもあります。この余白が実際には庭やアプローチになりますが、ただ何となく残ってしまった……というようでは、使い勝手のよい住まいにはなりません。本当に住み心地のよい家を建てるためには、必要な余白のかたちや大きさを思い描きながら、間取りや配置計画を進めることが重要です。
道路と建物の配置
日照を考えれば、建物は東西に長く、かつ北に寄せるのが原則です。そのため、道路に接する方角によって、図に見るように道路と建物の関係に違いが生じます。十分に検討し、建物の配置と余白（庭やアプローチ）の残し方を決めましよう。
日照計画の基本
太陽の光を内部に最大限取り入れるには、敷地固有の日照条件をきめ細かく読み取る必要があります。隣家の影の影響を受けない敷地は稀なので、時間による動きを把握し、できれば将来にわたる予想（隣接する土地での新築など）をしたうえで、影響を最小限に抑える住まいのかたちを導き出します。
土地選びの3つのポイント
住宅を購入する際、多くの人々が抱える質問や悩みがあります。住宅ローンの選び方、どの土地を選ぶべきか、理想の家を建てるために何を考慮すべきか、これらの疑問に答えるために、今回は土地選びに焦点を当ててご説明します。住宅購入は重要な決断であり、そのプロセスをスムーズに進めるために、以下のポイントに留意してください。
住む場所の検討
- 学校、駅、スーパーマーケットなどが近くにあるかどうか
- 交通アクセスの便利さ
- 周辺の治安や安全性
- 希望する生活スタイル
- 自分たちの趣味やライフスタイルに合った場所かどうか
- バーベキューを楽しむなど、特別な活動をする場合のスペース
心の準備
土地選びの第一歩は、心の準備です。多くの人が土地を選ぶ際には、理想的な土地を探すことに集中しますが、100点満点の土地は滅多に存在しません。実際には、75点以上の土地であれば合格と考えるべきです。なぜなら、100点満点の土地があれば、プロの業者が早々に購入してしまう可能性が高いからです。したがって、まずは75点以上の土地を探すことから始めましょう。そして、望む土地の条件について家族と話し合い、希望する場所や予算、面積などを明確にしましょう。
お金の準備
お金の準備も重要です。土地選びの際には、土地の価格だけでなく、総予算を考慮する必要があります。総予算は土地だけでなく、建物の費用も含めた全体の予算です。建物の費用は住宅会社と相談し、総予算から建物費用を差し引いた残りの金額で土地を探すべきです。これにより、予算内で土地を選びやすくなります。予算と面積を考慮して土地を探すことで、無駄な出費を避け、理想の家を建てるための資金を確保できます。
以上の3つの準備を行うことで、土地選びにおいて成功する確率が大幅に上がります。準備を怠らず、理想の土地を見つけて家づくりのステップを着実に進めましょう。住宅購入は大きな決断であり、慎重に検討することが重要です。理想の家を見つけ、快適な生活を築くために、住む場所と土地選びに時間をかけましょう。プロのアドバイスを受けつつ、予算や希望条件を考慮して、最適な選択をしましょう。不安や疑問があれば、専門家に相談することもおすすめです。新しい住まいで素敵な生活を始めるために、慎重な計画が成功の鍵です。
土地選びのポイント
住宅を建てる際、土地選びは重要な要素の一つです。土地の条件が建物の安定性や住みやすさに影響を与えます。今回は、土地選びのポイントに焦点を当て、見落としてはいけない重要な要素について詳しく説明します。
1. 地盤と災害
地震や水害などの自然災害への備えが必要です。
各自治体のハザードマップを確認し、地盤の安定性や水害リスクを把握しましょう。
傾斜地や水害の影響を考慮し、土地の選定を検討します。
2. 土地の特徴とデメリット
地盤の傾斜や壁土の有無を確認し、建設の難易度を考慮します。
傾斜地の場合、景色は良いが、工事が難しくなることがあります。
壁土やブロックの状態を確認し、安全性を検討します。
3. 周辺環境
住環境は日中だけでなく、夜間も確認が必要です。
街灯の有無や周辺の騒音、通学路の様子を確認し、生活の快適さを考慮します。
隣近所の住人とのコミュニケーションが取りやすいかも検討しましょう。
4. インフラの整備
電気、ガス、水道などの公共インフラが整っているか確認します。
特に水道の引き込みがされていない場合、追加工事にかかる費用を考慮する必要があります。
5. 法律的なポイント
建物の高さ制限や地域の指定に注意します。
防火指定がある場合、建物の設計に制約が生じる可能性があります。
地域ごとの法律や規制について、不動産屋や専門家に相談しましょう。
結論
土地選びは慎重に行うべき重要なプロセスです。地盤や災害、周辺環境、公共インフラ、法律的な観点からトータルで判断することが必要です。建設後に問題が生じないよう、専門家の助言を受けながら検討することをお勧めします。