大手ハウスメーカーの鉄骨住宅の欠点

木造軸組みよりは明らかに強いが・・・【鉄骨住宅の欠点!!】

鉄骨住宅の問題

 

大手ハウスメーカーの鉄骨住宅は、木造の軸組在来工法の住宅よりも、明らかに頑丈で長持ちで、耐震性に優れています。しかし、鉄骨住宅も完ぺきではありません。鉄は強度には強いが、に弱い性質があるのです。

 

フラッシュオーバーとかバックドラフト現象といって、火災にあった家が爆発的に燃え出す温度はだいたい1100度〜1300度くらいとなっています。それだけの高温になっても木の場合燃えるのは表面だけで2〜3センチの炭化した部分が断熱材の働きをするのです。それ以上燃えるには時間がかかる訳です。しかし、鉄は一定の温度(約550度)に達すると、いっきに剛性を失ってしまう特性があるのです。鉄は耐震性にはすぐれていても、耐火・耐熱の点では実は強くはないのです。正直に言って、複合災害に適した部材とはいいにくいものなのです。

 

 

鉄筋コンクリート住宅も完ぺきではない!!

コンクリート住宅の問題
また、鉄筋コンクリート建物にも木造住宅同様、施工不良のケースがひんぱんに見られ、本来の強度が維持できていないものが多いのです。実はコンクリート構造が一番これらの事象が多いと言われています。阪神大震災で、高速道路や高架橋、ビルやマンションなど鉄筋コンクリートの構造物がたくさん破壊されたのはご存じのとおりです。以前、カリフォルニアの地震で高速道路が崩壊したのを対岸の火事のように見て、わが国では決してあんなことは起こらないと豪語していた学者や専門家がいました。震災後、彼らはまったく想定していなかった予想以上に大きな地震だったからと破壊の原因を地震の規模に求めていたのです。しかし、コンクリート建造物にもその本来の強さを著しく損ねるような不良設計や施工例が数多く見られたのも事実です。

 

たとえば、コンクリートの打ち継ぎや圧接不良、不十分なコンクリートの打設不良、新耐震構造基準以前で、フープ筋の不足や、節交部でストラップ筋の不足など、基準改正の遅れが原因とされるものもありますが、昭和初期につくられた、王子公園付近から続く高架線路橋は三ノ宮駅とフラワーロード線の高架橋脚以外何か所かのトラブルを除いてほとんどが健在であったことを考えると、急激な経済力謳歌時代の建設業界の姿勢が問われるのではないでしょうか。さらに、その当時、用いられた生コンの品質が粗悪だった事は間違いのない事実です。砂のアルカリ分か異常に多かったり、塩分を完全に除去していない海の砂を混ぜた欠陥生コンを使用したため、鉄筋が腐食したり、コンクリートが劣化したケースは枚挙にいとまがないのです。さらには破壊したコンクリート建物の破片に貝殻が混じっていた例も少なくないというのです。このような粗悪な材質や施工不良は、大阪万博関連から異常な高度経済成長以降、複雑な業界構造も手伝って、もはや恒常化しているといってもよく、鉄筋コンクリートの建造物は私たちが考えているほど強くも安全でもないのです。

 

コンクリートというのは圧縮する力への耐性は強いが、引っ張る力(テンション)には弱い性質があります。一方、鉄筋は圧縮に弱いがテンションに強い特性があります。この二つを組み合わせることで鉄筋コンクリートの強度は高くなるのですが、その材質や施工が粗悪でいいかげんなものであれば、その強さが著しく低下してしまうのは自明です。つまり、コンクリート建造物まで含めて、わが国の建物の強度はとりわけ「貧しい」といわなければならないでしょう。

 

住宅の強度というと、一般の消費者は「在来の木造住宅でも太い柱や梁を使えば安心」と考える人が多いのです。けやきや檜の太くどっしりとした大黒柱によって家屋に。風格や安定感を出す。現在ではあまり見かけなくなりましたが、柱に対する信頼は日本人の間にまだまだ根強いのです。しかし、これは大きな間違いのもととも言えるのです。見た目の安定感と建物の強度は別のものなのです。いくら太い柱を使っても木造軸組み住宅である以上、その構造的な耐震性の弱さには本質的に変わりはないのです。


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